
デザイナーのmatsunoです。
前々回の記事で名刺のデザインについてご紹介した際、そろそろリニューアルの時期だとお伝えしていました。そして今回ついに、HAROOの名刺をリニューアルいたしました!
ビジネスマンにとっては、とても大切なアイテムである名刺…
名刺によって相手から受ける印象は少なからず違ってくるでしょう。
名刺のデザインという貴重なお仕事を任されたmatsunoは、なんとかいいものを作ろうと奮闘いたしました。その結果できたのがこちらの名刺。
「この真ん中の模様は何…?」と、思われる方も多いでしょう。
実はこの模様、HAROOの社員の拇印なのです!(拇印といっても指紋は消してあります。)
どうしてこのデザインになったのか制作時のエピソードも含めてご紹介していきます。
個性をもとめて三千里
名刺を制作するにあたってひとつ軸となるテーマを決めていこうと思いました。
デザインをする会社だから、他にない変わったものがいい…でもしっかりとした企業らしいイメージも持たせたい…できるだけ目立つものがいいけど派手すぎるのも…うーん…、考えれば考えるほど折り込みたい要素が多すぎてきりがありません。
悩みに悩んだ挙句、名刺制作を任された時に1番最初に思いついたワードである、“個性”をテーマにデザインを考えることにしました。
個性的なものを作るぞ!と意気込んでみたものの、この小さい四角の中だけでHAROOらしい個性をどうやって表現するんだ?HAROOのどんな個性的な部分を表現したいんだ?とまた難航…
そんなとき、いい仕事をしようと毎日仕事に励む先輩たちの姿を思い出しました。
そうだ!これだ!一人一人がいい仕事をするために毎日頑張っています。ということを表現したい!そこで思いついたのがこのデザインです。
名付けて「グッドなお仕事させていただきます名刺」
「グッドなお仕事させていただきます」
「グッドなお仕事させていただきます」をそのまま表現したいと思い、先輩たちに右手でグッドマークを作ってもらい、親指の上に好きな色の絵の具をのせ、そのまま紙に親指を押してもらいました。
そうして出来上がったグッドマークたちはこんな感じ…
個性的な拇印がたくさん!
この中からそれぞれ気に入ったものを1つ選んでもらい、デザインを進めていきます。
SELECT!
雰囲気、イメージに合うように書体や文字の配置のデザインを決めていきます。面白いデザインで興味を惹いてもらっても、情報が伝わりにくかったら意味がありません。先輩に相談しながら試行錯誤し、情報をどんな順番で並べるか、どんな書体を使うか等を決めました。
例えば…
文字の大きさや太さを決める時にこんな感じで太さや大きさが違うものをそれぞれ並べて比較していきます。グッドマークのインパクトが強めなので、それに負けないように、かつ文字だけが目立ちすぎないような書体選びをしなくてはなりません。
左はかわいいけど印刷した時に少し見にくい…右は見やすいけど文字が目立ちすぎている…
それぞれ好みがあると思いますが、わたしは真ん中の大きさと太さがちょうどいいと思いました。
ちなみに和文は中ゴシック、欧文はHelveticaというフォントを使い、少しカジュアルな親近感の湧く雰囲気にしています。
紙選びでは、手に取った時に柔らかい印象をお客様に感じてほしい!と思い、触り心地のいいモデラトーンGAスノーという紙を使用しています。
先輩方のチェック後、ついに印刷&断裁で完成!
おわりに
今回の名刺はこのような流れで制作しました。
このほかにも違うデザイン案の試作を作りましたが、今回は決定案の制作過程のご紹介でした!
「自分の名刺が欲しい」「名刺をリニューアルしたい」
そんな方はぜひHAROOへご相談を!素敵な名刺作りお手伝いいたします!
この記事を書いた人 matsuno